フリーライター・海野りんごのお仕事日記

webライター5年目・海野りんごの仕事記録です。2017年5月ムスメ出産。のんびり育児とライター兼業中です

「職人型」フリーライターとしての生き方

一口にフリーライターと言っても、大きく2つに分かれます。

・自分の主張を書く「作家型」フリーライター
・相手の要望にそって書く「職人型」フリーライター

私は、間違いなく後者です。これが向いているみたい。
ランサーズを通して発注されている人は、少なからず後者が多いのかな。


一般的には、「フリーライター」というと
「好きなことを書く」というイメージがあるみたい。(※)
※わたしの周囲調べ

でも、「フリーライター」=「ブロガー」ではないです。
フリーライターとしてお金をもらっている仕事の時、
わたしは極力自分の存在を無にしています。

わたしが受けているライティングの仕事は、
クライアントさんのご要望にそって仕上げる作品だからです。

その記事を書く目的、
読む人、
カバーするべき内容、
口調、
いろいろヒアリングして各一連の作業を繰り返しながら、
「これって職人的作業だよなあ」と強く感じます。

オーダーメイドのオートクチュールを作るような。
一人ひとりに合わせた靴を作るような。
そんな気分になります。

だって、これまで書いたものを思い返しても、
文章もテーマも載ってる場所も、バラバラですからねー。

だからこそ、スタートアップ時のヒアリングが大切なんです。
わたしが書くときに、
「聞いておかないと後で困るポイント」がだいぶまとまってきたので、
この作業もかなり楽になりました。

世の中には星の数ほどたくさんのコンテンツがあって、
生み出したいのに、スキル、時間等さまざまな問題で
まだ生まれていないコンテンツもたくさんあります。

それらをすくい取って、世に送り出すのがわたしの仕事かな。

この代弁者としてのお仕事が結構気に入っているので、
興味があるものも、その時点ではあまり詳しくないものも、
特に気にせず取り組めてしまうのは強みだと思ってます。
自分が知らなかった世界に深く迫れる仕事、楽しいですよ。
お仕事貰わなかったら、知らなかったことたくさんありますから。

思えば、大学時代のバイトもこんな感じだった。
文学部やのに、理系学部の教授のアシスタントとして、
論文や申請書・報告書の下書きを書いてました。
論旨と目的と素材だけ与えてもらって、それをいい形に料理するみたいな。
用語の意味は理解できなくても、内容はわかるんですよ。
このバイトでも、よくわからん能力を鍛えられました。笑

 

フリーライターというと、
バンバン自分の意見を言っちゃうよ!発信発信!
と曲解されがちなので、
そうではないフリーライターもたくさんいますよ、
というささやかな意思表示でした。

余談。
苦手なものについて「やってれば好きになるかな」と思って担当してましたが、
やってもやっても「知識にはなるけど、ぜんぜん好きにはならない」というのが
個人的にすごく有意義な体験でした。
単純接触効果、うそやん!!みたいな。